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指導員ブログ
子どもの自主性
12月は師走と言われるくらい、毎日が忙しなく動いています。
明日は何日か?何曜日か?すら考えられない程、その日出来る事をやる毎日です。
「忙しい」と思いながら、これがまた楽しさがあります。
自分の事ですから、忙しさも楽しさに変えてやろうといつも思っています。
「もういくつ寝るとお正月」と数えている暇もなく、いつの間にかお正月になっている事でしょう。
本日の「少年初中級」クラスは、小6~中学生の3人の上級者に稽古を任せました。
今日は一切の口も挟みません。
稽古が始まる前に、3人に対し少しだけ条件を出しました。
「それぞれ25分の持ち時間で交代に指導をする事。その間他の2人は指導に対して口出しはせず、他の道場生をみてフォローする事。前の人が行った指導内容と同じ事はしない事。」
普段の稽古の主なパターンは、基本稽古→移動稽古→型→ミット→組手、という流れが基本です。
しかし、この3人が自ら考えて時間内に何を行うか、参加人数やメンバーの顔ぶれを見て、その場の雰囲気で指導内容を変えなければなりません。
3人ともそれぞれ思考を凝らした内容の稽古を行なっていました。
一人一人の道場生をやる気にさせるには、いつもと同じ内容の稽古ではいけません。
同じ事をやるにもやり方を変えていきます。
1人が指導をしている時に、他の2人は並ばせたり、出来ない子に個別で教えたりと、見事にフォローをしてくれました。
とても感心する指導でした。
また、3人が協力し合って行うことで、稽古により厚みが出ていました。
ただ、こちらのやらせたい事を言ってそのままやらせるのではなく、その人が自ら考えて構成して行う事に意味があります。
自分がやらせたいことだけを子どもに押しつけて、子どもの行動力や自主性、自発性、積極性、自立性を伸ばせない親も多くいます。
少し我慢をして、少し遠くから見守ってあげる事が必要です。