指導員ブログ

10年前

2021/03/10(水) 13:56
明日3月11日は、10年前に起きた東日本大地震の日です。

金町道場生の大半は、この震災を経験していません。

昨年11月、私はこの未曾有の大災害によって大きな被害を受けた福島県と宮城県を訪れました。

19000人以上の死者と行方不明者の思いと、現在暮らしている人々の思いを少しでも感じたくて足を運ばさせて頂きました。

福島県では、3月12日から時が止まっている町がありました。

自分の家がそこにあるのに、未だ帰れぬ現状にどんな思いでいるのか。

この町では復興という言葉は見つかりませんでした。

津波で大きな被害を受けた宮城県では、新しい道路や家が整備され、人々が住めるな場所も多くありました。

そんな新しくなった町の中に「震災遺構」という震災で被害を受けた学校や建物が所々に残されています。

これらは、当時の被害の大きさを後世に伝えていく為に残されています。

これを目の前にした時、しばらく言葉を失いました。

どんなに怖かったろうか、どんなに苦しかったろうか。

当たり前のように毎日を生き、幸せを感じて生きてきましたが、この地を訪れた1ヶ月前に私は検査で癌かもしれないと宣告されていました。

1ヶ月後の検査結果では異常は見つからず、偽陽性でした。

しかし、この期間私は身辺整理をし、不安と恐怖の毎日を過ごしました。

精神的に一度は余命を経験しました。

だから最後にこの震災の地を訪れたいと選びました。

この地を訪れて一番大きく思った事は、毎日を全力で、一所懸命、大切に生きようと。

「死を自覚して、生を謳歌すべし」

福島県、宮城県、岩手県では多くの人々に震災当時の様子や思いを体験して欲しいという思いで、遺構や記念館などが多くあります。

皆さんにも一度は訪れて欲しいと思っております。





 
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