指導員ブログ

答えは無限

2020/10/11(日) 12:54
先週、型・組手全日本大会が行われました。

その中で私は組手大会の統括を命じられました。

大会では多くの役割と人が関わって成り立っています。

現場で働いてくださる受付、審判、賞状を手書きする役、時計係等。

統括という仕事を任されて多くの事を学びました。

今大会は5部制に分かれて進行するので、時間という制約がありました。

他にも決められた事は沢山ありましたが、私に任せた師範は事細かにプログラムを決めてああしろ、こうしろと言いませんでした。「自分で考えて動け」ということです。

「試された」ということです。

何事もイベントでは事前に時間ややる事を決めて進行していくのが通常だと思いますが、空手の大会では何が起こるかわかりません。まして、コロナ禍の中でプログラム通りには行きません。

師範に「どんな段取りで動けば良いのですか?」と聞いても答えは返ってこないだろう悟っていましたので、組手大会前日の型の大会が終わり解散した後、一人道場に向かいもう一度時間や進行を確認し、賞状の係に電話をし、審判の先生に電話をして各係の人が進行しやすい方法を書き出しました。

大会当日になり、スタッフや係の方々が自分の役割に責任を持って行動してくれたお陰で、大きなトラブルもなく定刻前に終えることが出来ました。

選手や付き添いの方には不都合をかけてしまったこともあったと思います。

大会終了後には、スタッフの方々や保護者の方に話を聞いて、意見を頂き次の大会に活かしていきます。

大人も子どももそうですが、会社で仕事を任された時、上司や相手の求めている答えを出せば良いと思って行動します。

そうすれば失敗する事もないし、怒られる事もないし、上手くやっていけます。

しかし、一番大切なことはみんなにとって一番最適な答えを出して行動することです。

何故ならば、人間関係には答えが一つではないからです。

子どもが親や先生に怒られないように、褒められるためだけに顔色を伺って、親や先生の望んでいる答えを探して行動する。

放任し過ぎるのも、思い通りにさせ過ぎるのもいけません。

「山の雪が溶けたらどうなりますか?」

多くは「水になる」「川になる」と答えます。

でも、「雪が溶けたら春になる」も正解です。

人生の中で正解は一つではありません。

その中でも一番素敵な答えを自分で見つけて行動していって欲しいと思います。



 
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