指導員ブログ

決めるのは自分で

2019/08/28(水) 23:01
九州では50年に一度と言われる程の大雨が降っています。ここ数年、「記録的な」という言葉を耳にします。良い言葉ではありませんが、世界中で異常気象が蔓延している気がして仕方がありません。天災は人間の力ではどうしようもないない程大きな力を持っています。出来ることは備えをすることだけです。

最近は昇級審査や大会といったイベントが多く行われています。一昔前はこんなに多くの大会はありませんでしたが、昨今では毎週のようにどこかで大会が開催されています。

先日、テレビで関西の空手道場での子どものスパーリングが問題となりました。力と年の差がある子ども同士がスパーリングを行い、一方的にやられてしまう稽古の映像が流れました。賛否はあると思いますが、稽古内容や本人の稽古に対する意思など詳細がわかりませんので感想を述べることは出来ません。

選手本人が望むことであればある程度の厳しさは必要だと思います。

本道場では通常稽古では組手稽古は厳しく行いません。大会を目標にしている人は組手クラスや型クラス、選手クラスや休みの日に無償で行なっている特別稽古などを設けて希望者だけに参加をしてもらっています。その為に多くのクラスを設けて参加したい稽古に出てもらっています。

しかし、本人が希望しているといっても、親が行かせている人もいるのではないかと思う子もいます。親が子どもの稽古を選んでいる人もいるようです。

本人が「強くなりたい」と言っているので、期待するあまり厳しい稽古を課してしまうことがあります。しかし、本人が思っているよりもキツイとそこから逃げてしまう人もいます。

今まで選手としてやってきた稽古や練習は自分でキツさや辛さを分かっています。ですから、何がキツくてどこまで出来るかよく分かります。辛さがわかるからこそ、これ以上生徒にはやらせられないなと指導にブレーキをかけてしまうことも多々あります。

子どもに期待し過ぎて、大人が本人のやる事をコントロールし過ぎてしまうと本当の強さは身につかないということがわかりました。何故ならば、やらされた事は忘れやすく、自らの力で考えて動いた事は絶対に忘れません。

私達大人が子どもやることは、自ら力を出させるように仕向けることです。



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