指導員ブログ

空手のイロハその③

2017/06/15(木) 22:07
昨日の続きですが、「押忍」と言う際に頭の上から十字を切る意味について説明します。
道場に入るとき、出るとき。稽古を始めるとき、終えるとき。組手や試合の時。挨拶をするとき。
型や稽古の技で構えるときなどは、素早く頭部を防御する意味がありますが、道場に入るときなどに切る十字は「一切の雑念を払う」意味があるとされます。
十字を切る事で精神統一をし、気持ちを切り替えて道場に入り、また日常生活に戻っていきます。
稽古の途中、「これで基本稽古を終わります、礼」の時にも「押忍」と言って一旦気持ちを切り替えます。

挨拶の際に切る十字は、尊敬、感謝、忍耐の意味があるとされます。

常々、道場では挨拶に関して厳しくしています。
現代社会において、そこまで厳しさを求める必要があるかと問われれば疑問です。
しかし、ミットを持ってもらうにも、試合の相手をしてくれるにも、空手を教えてもらうにも、相手に対する感謝の気持ちがあってこそです。
常に相手に対する感謝の気持ちだけは忘れないようにして下さい。

稽古が終わり、一人一人と挨拶をする時、自分はいつも「今日は来てくれてありがとう」という気持ちを込めて挨拶をしています。

空手のイロハその②

2017/06/15(木) 00:40
昨日は挨拶について書きましたが、今日は正座、不動立ち(ふどうだち)、押忍の十字の切り方を説明します。
正座の仕方は道場によって同じとは限りませんが、上から見てももから膝と膝から足先までが一直線になるように座ります。足の先(指、甲)は重ねません。自論ですが、主な蹴りは、膝から足首、足先まで真っ直ぐに伸ばして蹴る為、自分は正座の時も蹴りを意識して座っています。
足先を重ねたり、足首が曲がっていたりすると、蹴りが当たった時に曲がって当たったり怪我をしてしまいます。
左右の膝の間は拳2~3個分空けます。これは膝を付けてしまうとすぐに立ちにくいからです。
礼をする時は、完全に頭を下げず、45度くらいにし目線は前に置きます。
万が一、目の前の相手が襲ってきた時でも気配を見れる様にするためです。
座る際、立つ際の足が右からか左からかは特に決めていません。
どちらかと問われると、左足から座り立つときは右足からと言われます。
昔の侍は刀を左にかけていますので、座るときも立つときもすぐに刀を抜けるようにと言われています。

不動立ち(ふどうだち)は、「休め」の状態です。



拳を軽く握り、少し手を前に伸ばし帯の高さに置きます。
帯より高い位置に手を持っていくと、相手に敵意を感じさせてしまい、それより下だと攻撃をされた際に受けや攻撃が遅くなってしまいます。

このように、どんな事も意味づけがあり、実践に使えるようになっています。


今日の稽古
「幼年・少年初級」               「少年初中級」

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