指導員ブログ

一番強い人

2017/05/18(木) 23:59
木曜日は、3歳から初級の子が多く稽古に参加します。
前日に黄帯の小学生達に「最近、小さい子が沢山稽古に来るからお手伝いに来てくれると嬉しいな」という話をしたら、5人ほどお手伝いに来てくれました。
この気持ちが嬉しいですね。
ありがとう。

今週の日曜日に大会が行われましたが、「良い負け方」をした道場生が何人かいました。
負けに良いも悪いもないと言われる方もいますが、次に繋がる負けというのがあるのです。
空手の試合では、必ず勝ち負けがあります。もちろん、勝つために稽古をし、試合に挑むわけですが、勝ち方負け方というのがあります。
空手はプロではないので、何をしてでも勝つという考えは疑問に思います。
正々堂々と反則もせず、「華麗な組手」で勝つ事が自分の理想でもあります。ですから、勝つ事だけにこだわる戦い方はしませんし、道場生にも教える事はいたしません。
どの世界でも美学というものがあり、見ている人の心に響く空手をしたいと思っています。

先に書いた「良い負け方」とは、自分より相手は身体も大きく、力も技もありました。また、相手のの子は男の子でこちらは女の子という戦いもありました。
そんな相手に対して、恐れる事なく真っ向勝負をし、最後まで諦めずに打ち合い結果は負けてしまいました。
そんな試合を見て心が動かされました。
戦い方が負けないようにとか、倒されないようにとかではなく、何としてでも勝ってやる、絶対に負けないという自分自身に対する強い気持ちを持って組手をしていたことに感動しました。
勝負では負けはしましたが、他の意味では勝ちを得たはずです。
自分達が子ども達に教えて来た事は決して間違えではなかったと思えた瞬間です。

一番強い人とは、決してやられることがない人ではなく、何度効かされても何度倒されても諦めず立ち上がり挑戦する人ではないかと思います。
負けても、弱くても、ボロボロになっても、歳を取っても諦めずに挑戦し、みっともない姿を晒そうともそこに格好良さがあると思います。
何度転んでも立ち上がり進みまた転ぶ。その度に転んでは立ち上がりいつの間にか身も心も強くなっていく。
時間はかかりますが、転ぶことによって心も身体も強くなり、経験も積んでいく。立ち上がる度にゴールは近づいています。

自分は、人生も空手も多くの失敗をして来ました。
しかし、その中には経験というものを得て、失敗から多くの打開策を見つけてきました。
それが今になって役にたっています。
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