金町空手道場は東京都葛飾区の極真空手道場です。

だいぶ春らしい暖かさになってきました。ｔ
夜風も心地よく感じられます。

最近、テレビを見ていてスポーツや学校などの「先生」と呼ばれる指導者について感じることがあります。
その世界で一流と言われる選手や人には、監督やコーチや先生と呼ばれる指導者の甚大な力が大きく働いています。
空手もそうですが、小さい頃や小学生、中学生である程度経験を積み、形になっている人や出来る人に指導をするのはそんなに難しいことではないのではと思います。
もちろん、優勝させたりする為にはそれだけの経験や指導の技量があるからこそです。
しかし、本当に良い指導者とは、出来ない人や平均よりも劣っている人をそこから抜け出させることが出来る人ではないかと思います。
空手の世界でも、成績を残せる人は言われなくても出来たり、自分で努力をしていますので、あまり手をかけなくてもある程度は育ってくれます。（そこから先は指導者の力量でしょうが・・・）
しかし、出来ない子を良くすることはなかなか難しいものです。
大人の考えやレベルの高い話をしても分からない子には理解が出来ません。
例えば、「毎日家で腹筋を１００回やりなさい」と言って、やる子はやり続けることが出来るでしょう。
でも、やらない子や出来ない子はやりません。
これでは、腹筋をやるという目的は10か0かで達成はされません。
難しい事を押し付けるのではなく、出来ない子には「腹筋を一日１０回やりなさい。これを1週間続けなさい。それが出来たら今週は１５回やる。」と出来ることから始めさせ、最終的に１００回出来るようになれば目的は達成出来ます。
これであれば、目の前の目標を常に１づつ達成出来、さらに次はもう一つ上、もう一つ上と目標を達成する楽しみも生まれてきます。
道場には沢山のそして一人一人能力の違う子がいます。
その能力を見極め、一人一人に合ったやり方を見つけて指導することが指導者として大事なのではないかと思います。